隠元禅師・・長崎の旅の備忘録、2014年12月に記しましたが・・・
1654年、長崎、興福寺に入り、そして、崇福寺に移る・・・と、あります!
懐かしく、長崎の旅が思い出されます・・・
写真左下:興福寺・・・http://a-shi-a-to.blogspot.jp/2014/12/blog-post_26.html
写真右下:崇福寺・・・http://a-shi-a-to.blogspot.jp/2014/12/blog-post_64.html
さぁ、京都府、宇治市・・黄檗山、萬福寺を尋ねます・・・
なぜか?・・TVにて京都、古寺名刹、こころの百景という番組で、黄檗山、萬福寺を知ったわけです!
満福寺より配布されたパンフから地図から引用
「P」は右端上・・ 大駐車場ですが、境内の脇に町の道を降りて行き総門まで歩かなければなりません・・・(^^;) 「P」料金・・90分/500円 |
総門です・・・牌楼式の門(漢門)
・・扁額「第一義」・・
黄檗宗大本山満福寺・・総門の右手にある案内書・・満福寺の伽藍などの説明文は、ほとんどが手書きである・・・
三門・・・
このような形で、扁額、聯額が対でみられます・・・字、読めませんが・・・
龍の背中のうろこ石を表した石敷が並びます
その先が、天王殿・・・後ほど・・左折して開山堂へ・・順路が逆でした(^^;)
寺年表によれば、寛文四年(1664年)隠元禅師73歳にて松隠堂に退隠とある
開山堂・・・重要文化財・・
卍崩の勾蘭がありますね!
開山堂の天井、黄檗天井ですね!・・・そして、柱の下の石は黄檗様独特の礎盤です・・
重要文化財・・寿蔵
・・・隠元禅師の生前に築造された墳墓
回廊途中にある「合山鐘」・・
天王殿へ回廊をすすみます
萬福寺の仏像27体が、中国人仏師、范道生の作であると・・・
正しい順路へ戻ります・・・重要文化財、鐘楼です、合い対面する鼓楼と同じ姿です!
この雲版・・寛文元年(1661年)の年号が見える・・
不眠不休の魚のように眼を見開いて修行しなさいという戒めであると・・
右側に下がっているバットのようなもので打つのです・・TV放送で見ました
魚板、へこんで、バット、ささくれていますね!
この三毒のない世界を極楽浄土と申しております
自分の三毒を浄化し行事儀式を行うのです・・合掌
食堂です。中央には緊那羅王菩薩が祀ってあり、約三百人が一堂に会して食事することができます。表の額と聯は木庵禅師筆でともに重要文化財です 魚梆(魚板)は木魚の原型になったもので儀式や行事の時刻を報じる時に打たれる当山の時計にあたるものです。 雲水が棒で打つと山内の隅々まで響き渡る音が出ます。堂前の生飯台は食前に一箸の飯と餓鬼や鬼子母神などに施しをする台です |
生飯台・・・食前に一箸の飯と餓鬼や鬼子母神などに施しをする台です
大雄宝殿・・
大雄宝殿・・重要文化財・・
屋根の端の反り返りと宝珠が明様式、入母屋造、本瓦葺・・
左右の丸窓(右、見えていないが・・)は、太陽と月を表していると・・
扁額、大雄宝殿は隠元禅師筆・・
法堂・・重要文化財
須弥壇に住職が登って説法し衆僧は問答によって所信をみがくところ、お授戒もここで行われます
扁額の、獅子吼は当山開山の師匠徑山費隠禅師筆 |
写真下:法堂で、・・回廊から全てのお堂の前の敷石、呼称が分からない・・m(_ _)m・・見事である
後で、ググってみました・・瓦を斜め45度に敷いています・・四半敷きというらしいです
ここ法堂からの眺めが最も中国らしさが感じられる場所とのこと・・・
二階建てに見えるが、実際は一階建て・・裳階を配している・・・
左下、巡照板・・黄檗山の一日、朝の巡照板によって始まり、夜の巡照板によって終わります
「止静」の木札が下がっている・・・ググってみると・・ 坐禅をはじめました・・とのことらしい!
「シィ~!!」と静かに通り過ぎました・・・m(_ _)m
広大な境内、平等院鳳凰堂と打って変わって、ほんの数人・・静寂の中、中国の明朝様式を取り入れた伽藍配置を拝観させていただきました・・静けさは、すばらしいことです!
日本三禅宗・・臨済、曹堂、黄檗の一つ・・
いんげん豆、レンコン、スイカなどそして孟宗竹も・・など、隠元禅師が新しい文化、風習を持ち込みました!・・
黄檗山宝蔵院は、1669年一切経の版木の完成を志した鉄眼禅師が、隠元禅師から黄檗山内に寺地を与えられ、十七年かかり、版木、六万枚を完成された・・
そして、その版木で刷られたものを二つ折りすれば、冊子となる書式は400字詰めの原稿用紙の元になったのも、この一切経の版木からといわれており ます。
そして、印刷書体、明朝体もここにルーツがあったのです
今日の「図書・印刷」も、鉄眼禅師が文化のルーツとされるところです・・・そして、そこには黄檗文化があったと・・・説明がなされていました!
TV放送番組、古寺名刹にて知った、萬福寺・・その地を訪れることができました・・!
TV放送番組・・説明の結びは・・「即今 当処 自己」・・・いまここで生きる・・・禅の教えの根本・・と!
備忘録は、多分、今まででのなかで、最長になったと思います・・
私の備忘録、記憶にとって写真一枚、どれ一つ無くてなならないものですので、ご容赦を・・・・m(_ _)m
ここまで、お読み頂いた方、ありがとうございました・・・・
訪問日:4月24日
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