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2015年3月8日

長安寺・・中井権次一統の足跡を巡って・・京都府福知山市奥野部577

福知山十景・・・長安寺です

過日、訪れた元伊勢三社も、福知山十景の一つ・・国道9号線を入ったところ、長安寺公園の奥
臨済宗南禅寺派の禅宗寺院。
境内は四季折々の景観t枯山水の庭があり、秋の紅葉は見事で「丹波のもみじ寺」として広く知られています。
背後の姫髪山は「丹波大文字」で有名と・・・

長安字 由緒
今をさかのぼる千四百年前、第三十一代用命天皇の第三皇子、麻呂子親王(聖徳太子実弟)が勅命によって丹波の国大江山に棲む鬼賊征伐の途次、戦勝祈願のため、薬師如来像を刻みこの地に奉祀され、この薬師如来を信仰し続けて当時の沿革が始まった。平安時代末期になり真言宗の鎮護道場として金剛山善光寺の創建となる。応永年間(1394年)火災にてことごとく焼失した。時代は下って文明六年(1474年)夢窓国師の法嗣悦堂禅師が諸国巡鍚の際、七堂伽藍を再建し禅宗に改め瑞鳳山長安字と改称した。
その後も戦乱時代が続き、再三焼失し天文十三年これを嘆かれた福知山初代城主、杉原家次公(豊太閤の正妻寧子の方の伯父)の帰依により、眼光恵透禅師が入山し、山号を医王さんと改め、再々創建された。薬師如来は安泰であり別に一堂を建てて安置し、薬師如来は広く瑠璃光を放ち深く衆生に加護を垂れてきた・・・長安字史・・・案内板より引用



さぁ、参拝しましょう・・・この門の右が広い、「P」です
通常は左の受付で入山料を払うのですが無人、そうりゃそうでしょう・・・冬!閑散期?
寺務所でお支払い下さいとある・・・300円!


写真左下:地蔵菩薩、天明二年(1782年)建立  写真右下:その右隣にある六地蔵菩薩

御霊木・・イチョウ
案内板の乱立・・4本もあるよ!
手前から・・京都の自然二百選 選定植物、イチョウ
左、福知山市指定天然記念物、長安寺のイチョウ根元幹周853cm、
胸高幹周440cm
そして奥には、麻呂子親王御自作、薬師如来、御霊木 授乳のイチョウ 樹齢約六百年

参道から見上げる、山門・・延宝年間(1680年)建立
右側、鐘楼・・延宝年間(1680年)建立

山門


山門、くぐれば、右手に・・・大方丈(本堂)・・・・天明四年再建(1784年)
本尊、釈迦如来 福知山城主杉原公の念仏地蔵菩薩(室町時代)を安置する
寺務所で、拝観料をお支払いすべく、呼び出しベル押すも、玄関のインターフォンを押すも・・・???
仕方ないので、後ほど・・・先に境内を回ります (*^_^*)

真ん中の石畳みの歩道を挟んで、枯山水、薬師三尊四十九燈の庭・・・奥が寺務所

薬師堂(仏堂)・・・文化三年(1816年)建立・・唐様様式、秘仏薬師如来二体の他、日光、月光、十二神将木造を安置。歴代福知山城主の霊牌を安置する

お堂の右側からお入り下さいとあるので、入りました
私、堂内の須弥壇は基本、撮影はしませんが、許可あれば障壁画、天井画は写真、写します!

で、見上げれば・・・おおぉ、すごいです!・・・
折上格天井に、天井画ではなく、彫り物??・・おもわず、パチリです!

帰宅後、長安寺の天井彫刻・・ググってみました・・・おおぉ、中井一統の作、彩色されたそれは素晴らしいと・・・

さらにググって調べると、中井家の原画の中に文化13年8月鼠と記載があり、姫髪山麓にあり・・・と、あるとのこと!・・
この龍か!!・・・「中井丈五郎正忠の作」
写真上、右下赤丸に柏原之住 中井
正忠と刻銘があったのですが・・・
・・・備忘録、記するときに判明いたしました!


弁才天堂・・・弁才天は三十センチ余りの木像で江戸時代の作

開山堂 寛政八年(1796年)建立 
長安寺開山 勅賜眼光恵透禅師木造を安置 天文十三年(1544年)三光国師の玄孫・・と、ある

五輪塔・・天正十三年(1585年)建立・・・福知山市重要文化財!
福知山初代城主杉原家次公(1530~1584)の墓
後方の四基は殉死した家臣の墓である

五輪塔・・・上から、梵字で空風火水地を表していると、最近知りました、私、無知です・・勉強しなければ!
・・この五輪塔にもかすかに梵字が見えているようです・・

太子堂・・延宝年間(1680年)建立・・・弘法大師をお祀りしております

観音堂・・昭和58年(1983年)建立・・・仏師法眼高村晴雲作 聖観世音菩薩安置

さぁ、寺務所に再度、訪ね、拝観料をお支払いに・・・呼び出しベルを押すと、ご住職出てこられました
訳、説明し、収めると・・・方丈を開けますので、どうぞお参りを・・・
「今、涅槃図を公開していますから・・どうぞ、お入りいただき、お参りを・・」といわれ・・・本堂へ上がらせていただきました!
そして、簡単ですが、涅槃図をご説明いただきました

涅槃図
釈迦の入滅を説話的に描いたもので、沙羅双樹の下に 永遠の涅槃に入らんとして宝台に横たわる釈迦を取り巻いて、菩薩、天部、仏弟子、在家の人々などが 見守り慟哭している。
天空の一方からは聖母摩耶夫人が急を聞いてはせ参じるという説話的な構成。
釈迦や菩薩 の衣文などに切金の手法が見られる
・・室町時代の優品・・

・・・長安寺パンフより引用

と、いったところで、長々と長安寺を参拝いたしました・・

天候には恵まれませんでしたが、文保寺、二村神社、大川神社・・そして、長安寺・・
充実した、社寺仏閣を巡る、ぶらり、ひとり旅でした

中井権次・・・本日のひとり旅を終わり、備忘録を記するとき、文保寺さんのHPの一行を発見しなかったら、知り得ないことでした・・
それで、ググって、ググって見つけました・・・中井権次、中井一統を・・・
そして、本日、撮影した写真をズームしたりして、再確認・・・
長安寺の彫り物は、中井丈五郎正忠の作・・・トリミングしました

しかし、実物を見たとき、これは凄いなとおもう彫り物は、誰がみても同じ感動でしょうだから、写真に収めるのですね!

・・・彫り物にはまりそうです・・・いや、はまります!!
前記いたしましたが、私、堂内の須弥壇は基本、撮影はしませんが、しかし、撮影禁止でないのですが、今日はお許しを・・・
・・・須弥壇上・・しかし、写りはイマイチでした


写真下、薬師堂、正面上部・・・赤枠部分の彫り物



これからは、単体でハッキリと撮影します






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