中井権次一統の足跡を巡っています
中井権次一統作品集「No64」兵庫県篠山市沢田523、沢田八幡神社です
撮っていきましょう……
社頭です
沢田八幡神社
ご祭神は、八幡大神、春日大神、事代主命と国土開発国魂神、同姫神及び元沢田城主小林近江守長任の神霊であります。境内の不動堂に、文治元年(1186年)、護摩堂再建の棟札があり、平安時代の創建かと考えられます。 その後、沢田城主の小林近江守が源氏の氏神、八幡大神を勧請して、現在の社名となりました。
毎年十月十六日の祭礼には当地方を開拓した祖神様を称えて、大蛇に模した鱧を切る神事、奇祭「鱧切り祭り」(町文)があります・・・案内板より引用
天正三年(1575年)、明智光秀の丹波攻めが始まると、小林一族は八上城主波多野氏に属して明智軍に抵抗したが、八上城周辺の城はつぎつぎと陥落、天正七年に沢田城も落城、そのとき沢田八幡神社も兵火により焼失した・・・
寛永九年(1632年)に篠山城主松平山城守忠国が本殿を再興し、城の鬼門の鎮守とした。それ以来、歴代城主が寄進と保護を続け祈願所となっていた・・・
境内には、「鱧切祭」の旗が並べられています
拝殿
右側から・・・
向拝
左脇障子
左脇障子、背面
右側:當国彫物師 氷上郡柏原町 青龍軒
左側:中井丈五郎正忠、中井文五郎正貞 刻
右脇障子
・・・阿吽の龍と木鼻・・・
妻飾り
角度を付けて、妻飾り
海老虹梁と手挟み
向拝柱、木鼻
桁隠し
蟇股
蟇股
蟇股
「不動堂」に、文治二年(1186)、護摩堂を再建したという棟札があり・・・
市指定無形文化財「鱧切祭」
往古この地方を開拓された祖神(澤田比古神、澤田比咩神)の御神徳を称えた毎年十月十六日北沢田、前沢田の公民館で執り行われ夕刻行列を整えて宮入り奉告祭を斉行、鱧切役が四天王を従え鱧を大蛇になぞらえて一刀両断のもとに退治する特殊神事
報恩感謝の真心を今に伝える
天下の奇祭で、当宮の厄除開運信仰の源流でもあります(市無形文化財)
篠山の三大奇祭
篠山には三大奇祭と呼ばれる祭りがあります
沢田八幡神社の「鱧切祭」、小野原住吉神社の「蛙おどり」、新荘轟八幡神社の「もち祭」です
「鱧切祭」は、大蛇退治を模した神事です
柳田国男の「日本の祭」にも奇祭として取り上げられています
「蛙おどり」は笛や太鼓に合わせて祈願の舞が演じられます
口伝えにより200年間の間、代々継承されている貴重な民族芸能です
「もち祭」は、当番の家が大小様々なもちをつき、翌日当家から宮入して氏子に分けられます
篠山市の中井権次一統の足跡でも、見事な社殿彫刻の一つです
2015年4月に参拝した時、目の前現れた中井権次一統の足跡をしばし、足が止まり、見入ったことを思い出します
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