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2016年10月14日

大乗寺(応挙寺)・・・中井権次一統の足跡を巡って・・兵庫県美方郡香美町香住区森!

中井権次一統の足跡を巡るのも、久しぶりです・・・
今回は、ちと、足を延ばして、兵庫県美方郡香美町香住区森・・大乗寺(応挙寺)へ・・・

ちと・・と、いっても、そこはすぐ日本海・・我が家から片道150kmありますかね・・・
この日は、秋の日・・・そう、快晴なのです・・・日本晴れです・・・(*^_^*)
養父市の和田山八鹿道路を走り、山陰道、国道九号線を北上し、県道四号線へと進みます




到着です・・・!
見事なクスの木、樹齢1200年・・どや!・・って、枝を広げていますね!
・・・「P」は、本堂の横ですが、やはり、一端降りてきて、正面の参道を登ります・・・

高野山真言宗・・・亀居山 大乗寺
大乗寺略記によれば、天平十七年(745年)行基によっで開創されたと伝わる。安永年間に蜜造法印が再興を計画し、寛政七年(1795年)に庫裏を含めた現在の建物すべてを完成しました
この時、円山応挙が書生であった頃、密蔵上人にその才能を認められ援助を受けました。その旧恩に酬いて自らの数々の大作を始め、息子の応瑞や弟子の呉春、蘆雪など一門の名作を襖などに描き残しうつ百六十五点が、国の重要文化財の指定を受け、さながら円山四条派の美術館と云えるところから別命「応挙寺」と呼び親しまれています
又、寺には平安後期の作と推定されている仏像(国指定重文、県指定文化財)が安置されており寺歴の古さを伺わせております
・・・案内板より引用


山門・・中井権次一統の足跡です・・・(別、備忘録)

今回は、客殿と、山門と、二回に分けて備忘録、記します・・・

まずは、円山応挙の真筆の襖絵、障壁画を拝見いたします・・・
・・・唐破風の向拝には、肖像画から模写したと云われる円山応挙像が座して迎えてくれています・・・
・・・右手より客殿へ・・拝観料800円を・・約30分間の説明をして、案内いただけます・・勿論、撮影は不可・・・・
偶然か、私、一人で、単独で、説明をいただきました・・・

客殿内の彫り物・・中井権次の作品であり、見事な唐獅子が踊り、奥には欄間の透かし彫りが見えます
案内の方に許可をいただき、内部から、円山応挙像の後ろ姿越しに、山門、樹齢1200年のクスの巨木をみます・・

唐獅子の裏に、「彫物師 丹波柏原町住人 中井権次正貞」を発見・・・六代目ですね!
ここ、大乗寺は、父の中井権次正貞正貞が本堂を・・そして、50年後、息子の権次橘正次が、山門を・・説明いただきまいした・・
親子二代ですね!・・・なんと、貴重なお話でしょう・・・円山応挙、そっちのけです・・

観光案内より引用・・・
・・・仏間の正面の間の襖絵です・・・今は、デジタル印刷にて複製が展示されています
写真右の欄間は、中井権次正貞と思います・・・?

この客殿は江戸時代中期の建築で、円山応挙とその門弟12名の筆になる障壁画、165面があり、すべて国の重要文化財に指定されています
13部屋ある客殿の中心部にいちする仏間には、十一面観世音菩薩(国重要文化財)を安置し、、その頭頂部正面に配された標識仏である阿弥陀如来を象徴する仏間正面の「孔雀の間」に描かれています
客殿の四隅の各部屋は四天王を象徴しており、十一面観世音菩薩を守護するように配置され、客殿空間に仏の世界(立体曼荼羅)を具現しています・・・案内パンフより引用

写真下は観光案内板よりの撮影です・・

あの小堀遠州・・風?のお庭と・・・

六間すべてに襖絵、そして、最近になって公開した二階のお部屋にも案内いただき説明を・・
・・真筆を見る目さえ持ち合わせいない私、ただただ、説明に耳傾けるだけです・・・
しかし、円山応挙、その子、弟子の作となれば・・・説明後、もう一度回って、じっくり拝見しました!

そして、教えてくれたのが、・・・本堂左手の妻飾りに・・なんと、龍がいますよ・・と!
なにやら、夜な夜な、水?を飲みに行くので、釘?を打ち込まれていると・・うろ覚え・・m(_ _)m


薬師堂

客殿、唐破風、向拝・・梁の上の唐獅子たち・・・
欄間・・・
唐破風、左面の蟇股・・・


応挙霊宝庫
・・・平成15年5月、文化庁、兵庫県、香美町の補助金と大乗寺檀家、一般の寄付金で重要文化財の襖絵165面を災害と腐食から保護するための国内最大の収蔵庫が竣工しました・・案内より引用


円山応挙、息子、弟子一門の襖絵から障壁画まで、じっくり拝見させていただきました!
本物、真筆とはいえ、所詮、素人の私・・・ふ~ん! と、ただただ、感心しかりです!

ゲスな考えで・・TVでの骨董評価番組がありますが、鑑定すれば、何十億かしれませんね!

今、技術の進んだ、孔雀の間は、掛け軸など、デジタル複製画をみることになりますが、それはそれで、言われないと分からないのですが・・・貴重な絵画保存のため、仕方ないことです・・
客殿の襖絵、障壁画は、真筆と聞いた以上は、二度、じっくりと拝見いたしました・・・m(_ _)m

次は・・・山門の備忘録へと・・・続きます・・


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