ページ

2020年12月5日

仙厳園内、磯御殿を拝見します・・・鹿児島の旅日記

仙厳園内の御殿、いわゆる磯御殿を拝見いたします
「NHK大河ドラマ西郷どん」で、いろんなシーンがありました
撮影は、平成27年(2017)に、10日間行われたとあります

配布案内書


錫門から入ります
この門は屋根を錫で葺いていることからその名があります
錫は薩摩の特産品です
江戸時代は、藩主とその世子(長男)だけが通ることを許された正門


御殿入口、玄関です

御殿案内と、29代忠義の家系図

仙巌園の御殿は万治元年(1658)、島津家19代光久によって建てられ、数百年の歴史の中で、建て直しや増改築が行われました
島津家歴代がこよなく愛し、幕末以降は国内外の賓客をおもてなしするための施設としても用いられました
29代忠義は、仙巌園を本邸と定め、御座の間などを改築
30代忠垂が跡を継ぐと、住まいを東京に移したため、邸宅は縮小されましたが、鹿児島に帰ってきた時の邸宅として維持・管理されました
和の趣の中にたたずむ風水を取り入れた作庭や西洋風の調度品を通して、公爵島津家の暮らしぶりを今に伝えています


鳳印の問(玄関の問)
島津家の世継ぎの部屋
床の間の甲宵はニコライ2世が仙巌園を訪れた際、島津家30代忠垂が着装していた複製品
大正時代に改築され、玄関になりました


謁見の間
賓客と面会するために用いた部屋
丸十紋が施されたシャンデリアに灯されたこの部屋は、明治17年(1884)に改築されました


謁見の間、ランプと欄間
・・・残念ながら、丸十紋は写っていません

寝所の欄間



風呂


御小座(化粧の間)の天井
御小座(化粧の間)は、29代忠義の着替えの間、天井は、矢羽根状になっており立体感や奥行きを出している


御小座(披露の間)

手水鉢

手水鉢

御居間の座敷机


神馬

島津家歴代を祀っていた祖霊社の跡には、園内の神社に奉納されていた神馬




この建物には、日本建築にみられる伝統的な装飾品である釘隠しが11種あります
その内の5種を・・・







釘隠し




薩摩焼蓋付壷
ニコライ2世がロシア皇帝に即位した際、島津家が贈った複製品です




        中庭
池中には八角形のくぼみがあります
また「化粧の間」の前庭にも八角形の出っ張りがあります
この二つの八角形は風水の影響を受けており、陰と陽を表しているという説があります



御殿外観

御居間



謁見の間付近から観る庭、望嶽楼越しの桜島
仙厳園、御殿・・・素晴らしい庭園、御殿です
じつは、二度目なのです
高校生の折の修学旅行で、訪れましたが、今日のようにじっくり見学していません
まぁ、それが普通かも・・・


追記:29代忠義からの家系図を眺めて・・・
婦人二人、側室二人、子供十三人・・・凄いの一言です
この家系図を見ていると天皇家は、島津の血が流れているのがよくわかりました










0 件のコメント:

コメントを投稿