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2017年8月8日

安牟加神社‥農村歌舞伎舞台、県指定文化財・・兵庫県豊岡市但東町虫生


兵庫県豊岡市但東町虫生・・・安牟加神社、県指定文化財、農村歌舞伎舞台です
府道2号線を与謝野町から、豊岡市へ・・よそ見していると、見逃すかもね・・・

農村歌舞伎舞台は、お気に入りのジャンル?・・・です

まずは、参拝から・・・

主祭神 :天穂日神
由 緒 :創立年月不詳
 延喜式の制小社に列し享保十六年(1731)本殿を再建・・


本殿・・・流造銅板葺


安牟加神社 農村歌舞伎舞台

農村歌舞伎舞台は近世から近代にかけて、庶民の厚い共感に支えられた文化施 設だった。  
農村へ歌舞伎が浸透しはじめるのは江戸時代初期で、十八世紀に入ると地芝 居が農村でも上演されはじめる。
寛政十一年(一七九九)江戸幕府は芝居禁止令 を出し、「神事祭礼の際とか虫送り・風祭りなどの名目で芝居・見世物のよう なことを催して見物人を集め、金銭を費やしているのでそのようなことは一切して はならない」として歌舞伎関係者の入村や遊芸・歌舞伎・浄瑠璃・踊り類も厳し く禁止した。
地芝居を催す主体は基本的に村の青年組織である場合が多く、この若者たち が次第に禁令を犯して芝居を強行するようになっていく。
但馬では関宮町葛畑 座、日高町堀の手邉座、但東町の虫生座などが知られている。  
かつて但馬地方は農村歌舞伎が盛んで、どこの地区にもこの舞台があったが、現 在では舞台の老朽化に伴い急激に減少している。
町内では十八棟の農村歌舞伎 舞台が現存しているが、最盛期にはその倍近い四十棟弱であったと推測される。
本町では江戸時代末期から明治時代にかけて盛んに建てられ、神社の境内な どで地方廻りの役者一座や農民自身が歌舞伎などを上演して大人気を博してい たようである。  
本農村歌舞伎舞台は「撥転がし」や「遠見機構」、「上段舞台」などさまざま な仕掛けが工夫されており、文化財的にも但馬地方に残る歌舞伎舞台の代表 的なものとして貴重である。

舞台の構造・・・ ●桁行/6665mm ●梁間/4490mm ●軒高/4415mm ●軒の出/1210mm  ●屋根勾配/0.50 ●瓦葺(本来は茅葺) ●舞台の高さ/ 約790mm

常設の上段舞台・・・ ●桁行/3120mm ●梁間/1705mm ●高さ/450mm ※前面框に障子か襖の溝が二本彫られている。

遠見機構 ・・・上段舞台の背面に蔀戸のように上下二つ折になっている。遠見と呼ばれる芝居 の背景が提げられる装置であるが、借景として正面に東里ヶ岳全体が美しく見 られるように配慮されている。

撥転がし・・・舞台の床が前方観客に向かって緩傾斜し、観客に演劇効果を考慮したものである。 墨書痕  文久元年仲夏二五日若狭藩中石井某

建立時期 ・・・舞台壁面に残る墨書痕から文久元年(1861)以前と考えられる。
・・・案内板より引用


常設の上段舞台

遠見機構 ・・・上段舞台の背面に蔀戸のように上下二つ折になっている
2017年4月11日、県指定文化財 上谷上農村歌舞伎舞台を訪れましたね・・・
http://a-shi-a-to.blogspot.jp/2017/04/blog-post_11.html



町内では、18箇所の農村歌舞伎舞台が現存しているとのこと・・・拝見したいものです
だが、豊岡市の神社仏閣巡りは、今回が初めてと云ってもいいぐらいです・・・
これから、雪の季節までは、数回、走ってくるでしょうね・・・順に見つけては、拝見しましょう・・・(*^_^*)



参拝日:2017年8月4日









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