兵庫県丹波市山南町谷川330 若宮神社です
神社は、 山田川の南岸にあり、山田川は、南側の山地から西北に流れて谷川の平地で篠山川に合流するが、中流の山がちの地に若宮神社はある
そして、対岸には式内社、国指定重要文化財の高座神社があります
川を渡り、獣避柵を開けて、境内へと・・・
珍しい造りですね
拝殿兼覆屋・・・
桁行七間・梁間正面一間・背面三間・入母屋造妻入、鉄板葺
拝殿兼履屋は、この付近では珍しい縦長平面の拝殿で、奥の二間を格子戸で仕切り、本殿を納めている。
天井は、柱ごとに梁を渡し、その上に天井桁を組んで棹縁天井をはる。
内法長押より上は小壁であるが、 下方は正面側五間は開放で、本殿が安置される部分は板壁である。
もとは奥行五間とみられ、正面側へ二間増築したとき、正面の構えはそのまま新しい正面 に移動させたらしいい。
この広い拝殿では4つの町内が 集まって宮座行事 を行う
例のごとく、格子の間にSONYーRX100のレンズ部を差し込み、撮影させていただきました
本殿は一間社流造
・・・金を入れた虹梁形頭貫
主祭神 は大雀命
本殿は独特の彩色が施されている。切目長押・ 内法長押・妻飾の虹梁・桁・階・縁束などは黒漆、柱・ 板壁・頭貫などは朱漆を塗る。
垂木は下面が朱、側面が黒である。破風板・懸魚は黒を基調に朱あるいは胡粉(白)でアクセントをつける。
庇と桁と虹梁頭貫の絵様には金が仕込まれている。
神社建築でありながら寺院の厨子のような重厚さをもつ本殿である。
妻飾は虹梁から上を三角形の一枚板とし、白い美蓉の葉と輪宝を浮彫りする。
その下方には渦と若葉 が左右対称に彫られる。
脇障子は、正面側は中国の人物を彫り出し、裏側は花菱の格子とする非常に凝った作りである
正面の金を入れた虹梁形頭貫と妻飾虹梁の絵模様は直線的な眉から直接に渦が立ち上がる
建設年代は17世紀後期と推定される
個性の強い細部意匠に重厚な彩色を施した優作と評価される
・・・丹波市歴史的建造物の資料から引用
石灯籠には、寛延二(1749)の文字が読める
お! 見事な蜂の巣
覆屋内では保存状態もよく、彩色も確認できました
そして、めずらしい、拝殿兼覆屋
なんどもこの付近は通過しながらも訪れるのは、なぜか初めて・・・
我ながら、不可解です?
この山田川沿いのすぐ側には、あの「常勝寺」があります
若宮神社を訪れたときは、桜開花の時期には少々はやく、「常勝寺」の桜が拝見できず、残念でした
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