天下の三賢候の一人と呼ばれる藩主池田光政が重臣、津田永忠に命じたのです
講堂とする建物が完成したのは、池田光政の死後、元禄14年(1701)2代目藩主池田綱政のころです
1.現存する 2.庶民を対象とした 3.学校建築物 として世界最古です!!
そんな素晴らしい、国宝、重要文化財の旧閑谷学校を、2013年12月4日 一人旅にて、訪れました
http://a-shi-a-to.blogspot.jp/2013/12/blog-post_7578.html
その時は晩秋、そして、閉館間際、陽は陰り・・・・紅葉も終わり、芝生の絨毯は狐色・・・
ぜひ、芝生の絨毯が緑色で、あの備前瓦の何ともいえない赤褐色を見たくて・・・・
そして、嫁をぜひ、連れてきたくて・・ほんと、素敵な学校、場所なのです・・自信があります!
さて、今回は、晴天にも恵まれ、時を超え戦国の地へ・・官兵衛ゆかりの佐用「三城」を巡る・・も目的の一つです!
今年のNexco西日本は、料金改定で、通勤割引がありません(実はあるのですが、通行回数と登録が必要となったのです)
さぁ、どのルートが、お得か、安いか・・・でも、入るICで変わるのでね・・・聞くところによると、友人たち・・
出口を早め、手前で降りるか、入り口を通常より、先にして入るか・・いずれかの方法を採用し、料金を節約していますm(_ _)m
で、私たちも、それを見習って・・・いつもなら、西宮北ICですが、もう少し先の山陽道三木東ICから入ります!
出口は、備前ICですから、料金差520円・・・う~ん?微妙・・僅かでも、節約となります・・所要時間は10分は増えますが・・・ すこし、出発時間を早めればいいだけ・・納得です!
なんだ、かんだ、云いながら・・・旧閑谷学校へ・・・いや、久しぶりです・・距離100km弱の高速道路を「α君」走るのは・・・
今回は、備前ICから、所謂北上します・・・そうすると、地中に埋もれた、校門が最初に見ることができます・・
一度、来ているので、嫁に説明・・・・嫁、「α君」に乗ったまま見物です・・う~ん?
で、走ること、数分・・・旧閑谷学校の「P」へ・・・・「α君」入ります・・30台は車、停まっています
前回は50台近い車・・・研修です・・さぁ、まいりましょう・・・
・・・今回は前回の写真と対比させながら、又、別の角度の前回に無い写真を撮りましたので、それを載せますね!・・多少、アングルは違いますがご容赦を・・(写真左が2014年5月 写真右が2013年12月と表記します)・・・・
まずは・・・「P」より・・パチリです・・(写真左が2014年5月 写真右が2013年12月)
いきなり、二つも、重要文化財!・・泮池、案内板の説明を・・・・そうそう、閑谷学校の建造物はほぼ全て、重要文化財なので、「重要文化財」の語句・・記しませんから・・(*^_^*)
(写真左が2014年5月 写真右が2013年12月)
(写真左が2014年5月 写真右が2013年12月)
まぁ、私は不要ですが、嫁に・・それも、無料だから、時間もあるし、お願いしました!
無料ボランティアさん・・そこそこのお歳のご婦人です・・私2回目なんで、嫁を中心にと・・お願いして・・!
説明風景は除きますが・・・まずは、周りの木々を背景に、緑の絨毯の中に鎮座する、国宝、校門・・・やはり、来てよかった!(写真左が2014年5月 写真右が2013年12月)
そして、瓦の説明が・・・「揚羽蝶文軒丸瓦」がこれです・・と!・・そして、瓦も新旧が入り交じっていますと・・・
【三尺下がって師の影を踏まず】・・と、同じ意味で段差を設けていると・・・
(写真左下:閑谷神社より、聖廟を 写真右下: 閑谷神社と、聖廟の間、段差が良く解ります)
確かに、高さ関係が閑谷神社が、聖廟より、低いです・・・
そして、聖廟へ・・・孔子像が祀られている、お堂を・・無料ボランティアさんの許可を得て・・
格子窓から、いつものようにレンズを入れ、内部をパチリです・・
お堂は八角形で、床は亀の子模様で、周りを漆喰で造られています・・参道の床も、亀の子模様です!
左側には、繋牲石・・・孔子を祀る釈奠(せきてん)に供える「いけにえ」の生き物をつなぐ石柱である
閑谷学校では蔬菜を中心とした釈奠を行うので形式的に配置しているだけである・・と!
ここから、山を望むと、笹の上に石積みの塀が・・
閑谷学校の周囲を囲む塀・・・ 水だけ通す仕組みで、周りを取りかこんでいます 鹿が笹を食べに降りてくると・・・・ |
紅葉の時季は左右の木は、紅、黄色の別々の紅葉に染まるとのこと・・・説明いただきました
(写真左が2014年5月 写真右が2013年12月)
校門へと進みます
校門の軒の説明で、黒漆が施され、排水用の陶管が板と板の間に配置され、雨水の排水対策がされていると・・(写真左下:赤丸部分)
そして、この瓦は「六葉文軒丸瓦」・・・この六葉文紋は、 池田家家紋で、「閑谷神社」(光政廟)と「小斎」(藩主用)だけに使用されています
無紋は紋なしで、「聖廟」のみに使用されています あとの建物の瓦はすべて六葉紋になっていて、瓦紋の使い分けをしているようです |
その校門の門戸を閉めてみて下さい・・と、無料ボランティアさんに薦められ・・・閉めると・・
ギギィッ・・っと(表現、記述が難しい)・・音が・・これは、「鶴鳴門」と云われ、字の如く、鶴の鳴き声に似ているからと・・・
子供の如く、喜んで、開けて閉め、又、開けて閉め・・これこそ、ボランティアの説明員さん、いるからこそ、なせることなのです!・・初体験で~す!
そして、校門の屋根には、備前焼の鯱が、そして、家紋は「六葉文軒丸瓦」・・・・見事な備前焼です! |
習芸齊から入ったのでしょう・・綺麗に靴ならべて講堂に正座して、勉強中です・・・
私達はその側の縁側を通れるので、静かに、歩き・・先生のお話の言葉が聞こえました
先生が、「子曰く・・」と、言うと、生徒達が、復唱して・・「子曰く・・」と!
いや、なにか懐かしくもあり、いや、こんな授業は無かった・・羨ましくもあり・・
清々しい気持ちで、講堂の縁を一周いたしました・・
釘隠しも「六葉文」です(写真右下):写真左下:縁から花頭窓ごしに、新緑の楷の木が見えます
ボランティアの説明員さんの説明では・・・ 生徒は靴下を2枚重ねではき、この「ネル」の雑巾で講堂の床を、柱を、磨くのです・・と! 床・・・ピカピカなんですよ! ググってみました・・・ 岡山県青少年教育センター閑谷学校において実施している、研修プログラム「講堂学習」のようです |
いや、素晴らしい教育です・・聞いている生徒は、多分、「なんでや?」とか、「えぇえぇ・・」とか、聞こえそうですが・・
多分、ここに来る生徒さんはそんな事、思わないと信じています(*^_^*)
ふと、見ると、次から次から、校門の広場に集まり、順番待ちしている様子・・クラス単位での授業やね!・・がんばれ・・・って、小さな声で言ってしまいました・・はい!
そして、次なる建物・・飲堂へ・・ここの石で、できた??でしょうと?・・嫁に質問!
答えは火鉢・・「斯爐中炭火之外不許薪火」・・炭のみ使用とありますが、この石の火鉢が床下まであると・・・
そこで、裏に回り、床下を覗き、例の如く、カメラレンズを入れ、パチリです!
ボランティアの説明員さんもここまでです・・あと、資料館は我々だけで、行きます
その資料館へ行く道、右に火除山・・笹で緑一色、左は紅葉の新緑・・お見事です!
そして、石塀の見事なこと・・・どこから見ても素晴らしい造形美です・・(写真左が2014年5月 写真右が2013年12月)
逆に見た、校舎側から講堂方面への石塀、紅葉の新緑・・・お見事!
先生も、縁側に正座です・・ 講師の先生、声聞こえますが、内容、聞けませんでした |
内部を近くから、パチリです
講堂の屋根の形式が「錣葺」(しころぶき) 小斎の屋根の形式が、「杮葺 」(こけらぶき)
備前焼瓦の色が、キレイです!
ここで、丁重にボランティアの説明員さんにお礼申し上げると・・・入口の石塀、壊れていますから・・と!
同じように、造ったが、両側が崩れてきていると・・・やはり、河内屋治兵衛の石工の造りが、見事とというか、・・・両側からの石の圧に耐えられないのかもね・・・(^^;)
では、椿山へ・・・閑谷学校の工事を命じられた津田永忠が閑谷学校守護の願いを込め、築いたもので、周囲に400本の藪椿が植えられおり神々しい雰囲気をかもしだしている・・と!
閑谷学校の創設者である、岡山藩主池田光政の髪、髭、爪、歯をおさめた供養塚であると・・・
周りを問い囲む石積みもお見事です
文化10年(1813年)に来客の接待、教職員、生徒の憩いの茶室として建てられた・・「黄葉亭」へ
この「黄葉亭」の手前には、閑谷学校の建設工事を命じられた、津田永忠の屋敷跡があります
さて、備前市、旧閑谷学校・・2014年5月の緑一杯の時、嫁と訪れ、・・・
嫁、大変気に入ってくれました!・・連れてきてくれた意味がわかりましたと・・・・!
前回は晩秋、夕刻、訪れた、月、時間で、こんなに雰囲気が変わるものか・・備前焼の色も、緑も、全てが・・
2度の訪問時の写真を並べました・・・そして、違った角度から見た、旧閑谷学校でした!
写真もこんなに色、雰囲気の差があるとは・・・・(しかし、不思議とアングルは同じ位置が多いね!)
今度は、楷の木の紅葉時期に来たいと思います・・・何度、来ても、素晴らしい処です!
・・・長文になりました・・・m(_ _)m
建造物など詳細は、2013年12月4日 旧閑谷学校 備忘録を・・・
http://a-shi-a-to.blogspot.jp/2013/12/blog-post_7578.html
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