ページ

2021年10月14日

熊野神社・・・兵庫県丹波市山南町谷川998

兵庫県丹波市山南町谷川998、熊野神社です
2015年5月17日に参拝いたしました

記憶では、ご神木の姿と、覆屋内の本殿彫刻の見事さです
今回、ちと訳あって、再訪いたしました
訳は、後術いたします

社頭

熊野神社の沿革

本御社熊野神社は当地、谷川西ノ村に鎮座される産土の神であり、和歌山県熊野宮大社の御分霊である
ご祭神は熊野加武呂之命で天照大神の弟君素戔嗚尊である
弘治三年(1557年)と記録にありその後、本殿はたびたび改築され、特筆すべきは元文五年(1742年)の御神殿の再建で当代名工、清水左近氏によるものである
本殿の御神殿の中心に位置する形、およびその結構は彫刻技術の粋と賞賛されている・・・案内板より引用

現在の覆屋は、オトウ渡しなどを行う場なので、比較的犬規模である
正面三間、 側面三間で正面側の奥行住間がひろい
屋根は茅葺鉄板覆いで 正画に桟瓦葺の下屋庇を付ける

SONY-RX100にて、格子にレンズ差し込み、撮影させていただきます


建設年代は棟札・擬宝珠銘により寛保二年(1742)で大工は当村の清木左近元貞である
この大工は瀬田の唐橋の現場指導を行ったと伝える
建設時から覆屋に入っていた とみられ 保存状態は極めて良好である
建設年代、大工とも明らかで髙い大工技術・彫刻技術が発揮されたこの時期の代表作である



本殿の特徴は彫刻による装飾性がきわめて高いことである
頭貫木鼻に動物彫刻、組物の尾垂木に龍の彫刻、組物間の墓股にも動物彫刻を入れにぎやかである


      左、脇障子

      右、脇障子

左から、やや角度をつけて・・・





      天明九?(1789)と、読めるのだが・・・

       ご神木・・・樹勢は衰えていないようですね


今回、各記述文言は、丹波市の歴史的建造物Ⅰより、引用させていただきました

今回再訪のきっかけは、丹波市の歴史的建造物Ⅰを読ませていただいたことで、再訪して撮影をと訪ねてきました
内容を知って訪れると、見方が変わります


そして、沿革に刻まれている名は、清水左近氏
正確には、清木左近元貞です

ちょっと、調べてみました

・・・「丹波宮大工の郷の由来」・・・より
谷川の常勝寺本堂は、元禄十年に清水武右衛門が、太田の慧日寺仏殿(県指定文化財)は、元禄十五年に清水七郎左衛門が、高座神社本殿(県指定文化財)は宝永二年に清水武右衛門、清水七郎左衛門が操業として建立している
八年間に三棟の堂宇が造営されており、清水一門の手によるもので、貴重な文化遺産である

清水一門のうちでも十八世紀半ばごろの当主を清水左近元貞といい、谷川の稲荷神社、熊野神社、高座神社鳥居、末社、八幡神社の末社若宮社を造営している・・・と、記述されている


上記に出てくる、社寺の一部は中井権次一統の足跡とも云われているが、その関係は?
彫刻の下請けか?

いや~、想像するのも実に楽しいですね









0 件のコメント:

コメントを投稿