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2020年6月16日

中井権次一統の足跡 八津合八幡宮、京都府綾部市八津合町西屋

中井権次一統の足跡を巡っています
京都府綾部市八津合町西屋、八津合八幡宮です
再訪になります

社務所戸には、中井権次一統作品集、彫刻の詳細な説明が貼られています
前回2015年4月時点では、掲示されてなかったです



つい、彫刻の説明は読んでしまいました

では、参拝して、撮っていきましょう!

社頭
・・・一ノ鳥居(外鳥居)文久二(1862)の再建と考えられると・・・

京都府指定文化財・・・本殿、一ノ鳥居・(江戸時代)


八幡宮

当社は、旧の郷社であったが、現在は八津合十一町区の総氏神である
八幡宮の主祭神は応神天皇で、社伝によると、建武二年(1335年)に元八幡の地よりここに遷座して再建、本殿は文化十二年(1815年)、領主藤懸永恵の命によって再造営された大形の一間社流造の建物で、前面に唐破風の拝所を敷設しているのが特徴である。
棟札によると、大工は播州来住村の兵右衛門で、拝所や本殿に飾られている象、獅子、雲、鶴などの動植物の彫刻は、丹波・丹後の彫刻師・中井政忠によるものでであることが本殿脇障子の刻銘によって明らかで、この本殿は文化の頃特有のおおらかな装飾感覚をもつ優れた建物となっている。
また、八幡宮一ノ鳥居は旧若狭街道に面して建てられた大型の木造両部鳥居で、親柱を礎石の上にたて、前後の控え柱で支える形式の鳥居で、文久二年(1862年)の建立である。笠木の勾配の取り方や全体の美しさ重厚さは抜群である。一方、八幡宮の境内地は街道から直線軸に主要社殿を配し、周囲の老杉や植林樹が一帯となって「鎮守の森」の形態をとどめており、こうした境内地の景観を保存するため文化財環境保全地区に決定された・・・説明文より引用


よ~く、見させてもらいましたが、この資料はどこにあるのでしょうか?
なかなかお目にかかれない資料のようです
「神社仏閣彫物工方覚帳」の内容もありますね


二ノ鳥居

三ノ鳥居、拝殿

拝殿内

社殿前、唐破風拝所
・・・兎の毛通の鳳凰と唐破風の彫物、立体感があります

ふところの「龍」と、中備の唐獅子と牡丹

木鼻

蟇股

蟇股

左面妻飾り 水に亀の彫物

右面妻飾り
組物は二手先斗栱で二重虹梁大瓶束の妻飾、中備は雲に鶴

手挟み
菊と牡丹、覚帳に四十二工という比較的高い手間賃が記されている
高い手間賃はかご彫の難しさを示している

梁を支える力士

鳩のつがい

      左脇障子 「下り龍」

       その背面には・・・
       ・・・當社彫刻師柏原町住人 中井青龍軒政忠 彫刻・・・
       正が政で彫られていますね

       右脇障子 「昇り龍」 


       二ノ鳥居前、石燈籠 文政三(1820)と刻まれている


舞殿か?

五代目中井丈五郎正忠、いや、中井青龍軒政忠の見事な彫刻でした
そして、中井権次一統のPR?とも、おもわせる、掲示された詳細な説明書
すべて、写真に収めさせていただきました
いろいろ巡ってきましたが、助かりますね

そのなかで、総工賃がありました




文化十一戌年より文化十二夏迠
大工播州来住村兵右衛門殿  (播州加東郡来住村 兵右衛門房照・・・綾部市資料から)

惣〆銀八百三拾三匁五分
文化十二五月十日替相殺 
上々のけやき出来品也

銀一匁は現代で約1,250円換算で、金額、1,041,250円と、いうことになります

八津合八幡宮・・・見応えのある社殿です
また、角度を変えて撮影してみたいものです






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