以前、この静思館の前の道は、よく走っていました・・・が、最近は通ることもなく・・・
しかし、所用で、通ることに・・そう、何年ぶりかなぁ?・・で、訪れました・・静思館!
と、いうことで、長文になりますが・・・m(_ _)m
「静思館」という名称は深い緑と清々しい空気に恵まれた自然環境の中にたたずみ、来館者に憩いと静思の場を提供する建物であることから名付けられました。 旧冨田家住宅は冨田熊作氏が出身地である猪名川町上野に、敷地面積2,505(759坪)、建物面積534.3㎡(162坪)を有した大邸宅を、昭和7年(1932年)から3年の歳月をかけて建築したものです。 京都の棟梁、斉藤宗太郎が手掛け、総工費は当時の金額で約10万円(昭和7年度の中谷村の予算の2倍以上に相当する)ともいわれています。 外国人客などを接待するという目的にそって、すべてのものが計画的に設計された建築物であり、ほぼば当時のまま現存しているのはとても貴重です。 建材は北山丸太、丹波松、尾州檜、唐木などあらゆる銘木が用いられ、精魂の限りを尽くして建てられました。 江戸時代からの民家の様式を用いているようにみえますが、きわめて近代的な要素も併せ持つ住宅といえます。 昭和62年(197年)に「ひょうご住宅百選」に選ばれ、さらに平成16年(2004)には国登録有形文化財に18件が登録されました・・・配布パンフより引用
表門・・図面:No2
・・・・虎の置物が・・見張っていますね(*^_^*)・・・
西に門座敷8畳、泉に農具物置があります。
図面No1:主屋(しゅおく)・・・
茅葺屋根、木造平屋建という純和風建築の外見ながら、小屋組はトラス(鉄筋構造に用いられる)構造になっています。
内部は西に土間、東に2列6室を配し一各東側に座敷棟とトイレがあります
さぁ、はいりましょう・・・
煤で黒光りしている土間、 | おくどさんからみる・・居間! |
・・・北山丸太の床柱・・・そして、床框 地板、落し掛け、長押 銘木らしい・・床板ではなく畳です
その床框に秘密がありました・・・上の写真と比べて・・下は、そう、漆塗りなのです!
なぜ、上下写真が異なるのか?・・・秘密です・・・想像して下さい・・(*^_^*)
・・・管理の方がそっと、教えていただき、見せていただきました・・・
堆朱とのこと・・朱漆を何度も何度も塗り重ねて厚みを持たせた漆を彫刻した作品
床柱・・・う~ん? 忘れました・・m(_ _)m
当屋敷旧主・・・冨田熊作氏・・館内展示より
縁側にも、一畳の畳があります・・
・・・ガラスはすべて、大正ガラス・・歪みがまた、よき景色です・・写真ではわかりづらいですね!
・・・それにしても、見事な松・・・奥の蔵は、図面No4の書斎蔵・・・
・・・土間の立礼席が設けられています・・
小の月を表す丸板・・・大の月もありましたね!
・・・煤にまみれた、梁、壁・・
・・・左端の釜はお湯を、その右は、酒のお燗専用の鍋?・・・
・・・この竹の隙間から煙りが茅葺きへ・・防虫効果があるとのこと・・
図面No12: 給水塔・・
水道の無い時代・・・自家給水システム? 井戸水を貯水タンクに溜め、宅内へ・・・
櫓の上に貯水槽を設置し井戸水をポンプで汲み上げ、落差で主屋などの水道管に水を送っていました・・・当時珍しかった水洗トイレ(図面☆2)にも使用されたと・・・
・・・熊作氏の書斎として使われ、外壁は漆喰塗、床暖房が設置されています・・畳下に鉄板を敷き、その地下室に(火床)を設け籾殻や炭火などを利用して暖めました
敷鴨居などは、白檀が使われ暖房時には芳香が漂いました・・・
・・左手前から・・道具部屋、炭部屋、味噌部屋・・庇が連なっています・・弁柄塗がきれいです
奥、乾倉・・土蔵造、切妻の瓦葺、敷鴨居などは白漆喰・・
・・・奥行約20m 左右三カ所ずつ別れている 戦時中は防空壕として使われたと・・・
図面No8:柴部屋・・
・・木の部分は弁柄塗りで主屋と外観を揃えていると・・
主屋・・・近年、茅葺き葺き替え工事がなされたようで・・・
・・・あの茅葺きの里、美山より、職人さんが茅持参で、葺き替えたと・・・その総費用、約2000万円らしい
・・・それだけ、この茅葺屋根の大きいということです・・
・・表門の東端から主屋南面の式台東側に至る瓦葺塀です・・表は板張り、庭側は杉皮?檜皮?
図面No13:供待ち・・・
・・・来客のお供の人の待機所・・柱の間は解放され、小壁は土塗りです
図面No18:番小屋・・・
・・・入り口に土間、二畳間、押し入れ、四畳半、ぬれ縁、トイレがあります
・・・井戸を囲む上屋です
・・写真左下、おくどさんの上にあった、布袋さん 写真右下:壁上部にあった非常用、よく分からない?
商いのための、迎賓館として、お客を招いたとの説明を聞きました!
そして、さらに、昔、昔、この猪名川町は、川西市の多田神社の荘園でもあり、五豪族がおり、交代で多田神社を管理したと・・・・お話を聞きました
多田神社といえば、源氏の発祥の地・・
http://a-shi-a-to.blogspot.jp/2015/04/blog-post_57.html
この川辺郡猪名川町近辺も何カ所かは訪れましたが・・さらに探れば興味深きこと多そうです!
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