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2016年1月7日

神子畑選鉱場・・・鉱石の道、近代化産業遺産、兵庫県朝来市!

鉱石の道を巡ります
国指定重要文化財の神子畑鋳鉄橋を写真撮影して、国道429号線を走ります


国道429号線を走り、視界が広がり、現れました
「神子畑選鉱場の跡」・・・近代化産業遺産
天気は曇り、人、一人もいません・・・
廃墟といっていいでしょう・・・寂しい雰囲気です


この施設の奥に「P」がありますが、あえて、写真下の「シックナー」の側に、「α君」を止めます!
いや!!・・・すごいです、スターウォーズに出てくるような、宇宙船・・・そう、UFOに見えます・・・私感!


神子畑鉱山の足跡・・・
神子畑鉱山は平安時代の開山したと言い伝えらえ、15世紀から採鉱が盛んになったとされています。最も繁栄したのは、明治10年代から30年のこと。生野鉱山の支山「加盛山」として銀の採鉱が始まりました。しかし明治40年以降は鉱脈が減少し、新鉱脈を探すことになり、明治42年に明延鉱山で錫鉱脈が発見されたことで、採鉱は明延鉱山に移りました。神子畑鉱山は明延鉱山の鉱石を選鉱する「神子畑選鉱場」に生まれ変わったのです!
昭和30年頃の神子畑地区には、約1300人もの人が生活したとのこと・・・


シックナー・・・
微細な個体が混じった液体から、水分を除いて濃縮(脱水)、固体物を取り出す非ろ過分離装置。
シックナーと呼ばれる円形の水槽で、鉱石と、水分・薬品を分離して清鉱を回収する


こういうところには、必ず放置されている、役目が終わった機械


旧神子畑鉱山事務舎
明治21年に生野鉱山から移築された。
通称、「ムーセ旧居」

残念ながら、年内の開館は終わっていた・・(^_^;)



ムーセ旧居前にある、「サルスベリ」、県指定郷土記念物


神子畑選鉱場エリアマップ

案内板でみれば、迫力が感じられないが、なんと、高低差75m 22階建てビルと同じぐらい・・・
山の斜面に幅110m、長さ165m・・・東洋一の選鉱場と呼ばれた


インクライン・・・
傾斜面にレールを敷いて動力で台車を動かして貨物を運ぶ装置
神子畑選鉱場は各フロアの物と人の移動を担っていました。
一番上が操作室で、線路真ん中で複線になって対向できるようになっています・・・


クロスしています・・・多分、方向転換の場所

一円電車(明延電車)・・・

「道の駅あさご」に展示されていた一円電車が、平成24年春、23年ぶりに里帰りしました!
電気機関車、客車「わかば号」、貨車の3両・・・

昭和62年、明延鉱山閉山に伴い廃線となりました!
・・・元々この場所で製造されたのです!


1円電車の客車に座り、電気機関車を・・・
観光用とみれば、ええ、雰囲気ですね!
大人が交互に座って・・・そう、10人ぐらいは座れるかなぁ? 



案内板にある、建屋撤去前の神子畑選鉱場の写真・・平成16年(2004年)


操業時の夜景・・・
昼夜にわたり作業していたのやね・・・三交代か? 不夜城!


すぐそばに、廃校となった神子畑小学校の体育館・・・
珍しい貴重なプレコン工法と!
最盛期には230人を超える小学生が在籍していたらしい・・・



保育所跡?の遊具・・・
木だけが朽ち果て、鉄の部分だけが残っている


運動場のそばの「大イチョウの木」

「山神宮」跡・・・手前は不動明王

見上げれば、すごい量、山ほどある・・・
なんと、いうのかなぁ・・・採掘後の土砂の堆積場?


この道が本来の鉱石の道か?



さぁ、明延鉱山へ、行きますか・・・
しかし、この、シックナーは、すごい形・・・お気に入りとなりました!


全体図をGoogleの衛星写真で・・・こんな時は、ドローンやね!



国道429号線から県道6号線を、明延鉱山へ向かう途中、兵庫県宍粟市一宮町倉床を通過中、左手に、「ふれあいの水」がありました


ググってみると、自治会で管理しているらしく・・・
PH6.9、硬度50度以下、マンガンカルシウ1.1
飲料水に適していると・・・水汲みにくるのは、ちょっと、遠いなぁ!


いや、すっかりこの神子畑選鉱場が、気に入りました
・・・すごい施設だったのですね・・・
山の中は、夏がいいかなぁ? また、違った景色になるでしょう!





訪問日:2015年12月29日





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