淀城址を訪ねようと「P」を探していたら、発見した「P」が興杼神社の有料一時「P」でした
それで、この地に興杼神社の存在を知ったわけです
興杼神社・・「よど」、と読むのですね
早速、参拝します
国重要文化財の拝殿があるようです
楽しみです
社頭
社号標 郷社式内與杼神社
与抒神社
豊玉姫命、高皇産霊神、速秋津姫命を祀り、古くは、定姫社、又は水垂社とばれていた
社伝によれば、応和年間(961年から964年)僧千観内供が、肥前国(佐賀県) 河上村の淀大明神を勧請したことに始まると伝えられている。 当初、水垂町に祀られ、桂川の水上運輸の守護神として人々から崇敬されていたが、明治三十三 年(1900年)に淀川改修工事のためここに多された。
境内には、本殿、拝殿、神輿庫を始め、日大臣社、長姫社、川上社、豊丸社などの各社殿が建てられている。中でも拝殿は、慶長十二年(1067年)に建造されたもので、国の重要文化財に指定されている。
毎年十一月に行われる例祭は、「淀祭」と呼ばれ、多くの人々で賑わう。
京都市 案内板より
鳥居横の石灯籠には「延享五年」1748年の文字が読める
参道を進みます
境内は有料「P」月極「P」となっており、車が多いです
手水舎
拝殿が見えてきました
拝殿
国の重要文化財(15.51平方M)
桁行二間・梁間二間・一重入母屋造・こけら葺屋根、本殿の東方に建ち規模は十三尺四方・正面と背面は柱間一間・両側面は六尺五寸ずつの二間になっている。柱は角柱の面とりである。
地覆石上に地長押を廻らし床板を張る。内部は一面の格天井となっている。特に頭貫木鼻、雲肘木の絵様が本殿と類似しているところから全焼前の本殿と同時期の建立と見られる。基本的には、良く保存されているので本殿とともに重要文化財に指定された。
平成28年度にこけら葺きの改修が行われている・・神社説明より引用
本殿前から参道方面を臨む
本殿
祭神は、中央に豊玉姫命・向かって右側に高皇産霊神・向かって左側に速秋津姫命
の三柱であります。
元の鎮座地は、今の宮前橋の下流、桂川右岸の川原になっているあたりで、古来よりこのあたりを「大荒木の森」と呼ばれていた。 (当時は、ここを乙訓郡水垂村といった)
桂川河川敷の拡幅工事が実施されることになったので、本殿以下の建物は、明治33年5月24日付の神社移転許可により、明治34年7月移転工事に着工、翌年5月完成、明治35年6月21日、神社のすべてが現在の淀城址内に遷座されました。
なかでも本殿・拝殿は明治年間に移築・遷座が行われたにも拘らず、良く当初の建築様式を保存していたので、昭和46年6月22日(同年3月26日内定)に本殿(本殿内の木造狛犬一対を含む)と拝殿の二棟が国の重要文化財に指定されました。
しかし、残念ながら本殿は、昭和50年8月5日午後4時30分頃、未成年者達の花火(飛翔性花火)遊びにより国指定の貴重な重要文化財は全焼してしまいました。・・神社由緒より
元禄十五年(1702)と読める
與杼神社石碑と高灯籠
興杼神社に約1000年ぶりの発見! 「與杼神社石碑」
與杼神社は西暦 960年頃 千勧供 という学問僧が佐賀県佐賀郡川上村 鎮座の與杼日女神社の御魂を氏神として勧請したのに始まります。
京都市埋蔵文化財保護課の御支援によ り当時の基礎石をここに奉納する事が できました。
「発見採掘場所」
旧與杼神社跡 宮前橋下大下津側の桂川右岸辺り 與杼神社宮司 奥村 博
江戸時代の豪商ゆかりの 大坂淀屋の高灯籠
【灯籠に刻印の文字】
亭々欽寸輝
寶曆己卯仲春日
灼々傳千古
大坂淀屋
片岡正英・同政冬 神主河原崎出口口口
江戸時代初めの豪商淀屋の初代岡本与三郎(淀屋常安)は、淀周辺の岡本荘の出身と說もあ
又この淀の地に家や田地も所有していたと記録に残っている
しかし淀屋は幕府を凌ぐほどの財産を有したが宝永二年 (1705年) 五月に闕所(けっしょ)となり、財産没収と所払いの処分となった
寶曆己卯仲春日は宝暦九年(1759年)のことで、この 四年後の宝暦十三年(一七六三)には、大坂の元の地(淀屋橋の南詰め一帯)に木綿問屋として「淀屋清兵衛」(後期淀屋) を公称して再興を果たした
淀屋ゆかりの者がこの高灯籠を寄進して再興を宣言したこ とを示したともいえる
平成23年(20111) 與杼神社 淀屋研究会
闕所?
闕所処分とは、江戸時代における財産刑の一つで、罪人の財産を没収する処分のことです。特に、死刑や追放刑などの重い刑罰に付加される刑罰として用いられました
境内社 日大臣社、長姫社、川上社、豊丸社
拝殿の右横の石垣をみると、刻印らしきものが見える(赤丸)
淀城址にこのような立派な神社があるのか、不思議でした
桂川河川敷の拡幅工事が実施されることになったので、明治35年6月21日、神社のすべてが現在の淀城址内に遷座されました
これで意味がわかりましたね
桂川・宇治川・木津川の三川が合流する水陸の要所であるこの淀の地は、もっと調べて探索してみたいと思わせますね