ページ

ページ

2017年9月19日

酒垂神社、本殿・・国指定重要文化財・・兵庫県豊岡市法花寺

国指定重要文化財、酒垂神社、本殿・・を、訪ねます・・兵庫県豊岡市法花寺


拝殿、本殿の覆屋・・


重要文化財 酒垂神社本殿 畧記

酒垂神社は杜氏の祖神酒造司の守護神である酒 弥豆男命・酒弥豆女命(大蔵大明神)を祀る社である
神社の創立は今から千三百年の昔この地方を治め ていた郡司物部韓国連久々比命が贄田に酒所を 定めて醸酒した砌、酒解子神等酒造神三柱を祀 ったのが発祥であると伝えられている。延長五年(927)勅旨によって制定された延喜制神明式には但馬 城崎郡廿一座の一つに酒垂神社の名が誌され(式内社と云う)、古くから朝野において崇敬された由緒ある神社である 
今の本殿は社蔵の棟札によると永享十年(一四三八) 釿始・嘉吉元年(1441)柱立・文安元年(1444))遷宮・造営の大工は伴大夫大伴久清で蟇股にはこの 時の墨書も誌されている
建物は一間社流造こけら 葺で、木割の太い柱に三ツ斗組をのせ、中備えは半肉彫の蟇股を飾り、妻組は虹梁大瓶束を組む
これらの建築細部技法は当時の建築様式の特徴を示す優れたもので、殊に建立年代や工匠名が明確であり、建築史上価値の高い神社建築遺構として昭和33年5月に国の重要文化財指定をうけ、棟札も附指定された
本殿は江戸中期の大改造によって形態が改変され覆屋に囲われていたが、昭和43年から翌44年にかけ て文化庁指導のもとに解体修理があり、その際の調査で身舎は旧規がほゞ解明され、軒廻り、柱間装置、天井などは建立当初の形式に復された
しかし旧部材の残存しなかった庇や縁廻りは江戸中期の改修等による形を踏襲して修理されたが、欠失していた屋根を復し、全般には室町時代の容姿に復旧整備された
覆屋も本殿の修理を同時に改築された




本殿・・・



国指定重要文化財 酒垂神社本殿

酒垂神社はその名前が酒樽を連想させ、また祭神も酒弥豆男命、酒弥豆女命といい、酒造りと関連が考えられる神社である
国指定となっている本殿は、所蔵されている棟札により永享十年(1438)に建設が始められ、文安元年(1444)に完成したとされる
しかし、昭和43~44年に行われた解体修理において部材から発見された墨書きにより、細部の造営はその後も引き続き行われ、宝徳元年(1449)頃 に完成したことが判明した
指定されている建物は良く保存されており、側面に見える壺の形をした柱材などに室町時代のデザインをみることができる
建立年代が明らかで保存もよく、建築細部の技法も優れ、棟札によって工匠名まで明確であり、建築史上の価値は高い・・・豊岡市教育委員会


正面東側斗栱・・・
連れ出し三つ斗組で中備には刳抜き、蟇股琵琶板には、亀甲地紋の中心に法輪が刳抜き かれ、神仏混淆性をうかがわせる・・・


一間社流造、こけら葺き・・

壺の形をした柱材などに室町時代のデザインをみることができる・・と!



説明書・・・よ~く、分かりますね・・・


巨木が立ち並んでいますね・・・

嘉永六(1853)とよめる・・・


拝殿の壁にあった、御神木の記録?
樹種:千年一本杉 樹齢:推測650年 樹高:40m 胴周6m 
樹木老巧化、枯死 昭和59年伐採 売渡価格:三百十五万円・・・と、記されている


中嶋神社といい、酒垂神社といい、国指定重要文化財の本殿、美しく、見事な社殿でした・・・

酒垂神社の名の如く、菰樽が沢山、奉納されていました・・・今日も美味しいお酒を一杯・・ね!





0 件のコメント:

コメントを投稿