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2015年7月6日

名草神社・・・兵庫県養父市!

名草神社(本殿、拝殿)は平成22年6月、国の指定重要文化財となる・・・

名草神社で調べていくと・・・・後ほど、訪れる予定の、高野山真言宗、日光院の関係が・・・
その高野山真言宗、日光院のホームページでは、名草神社の史実が異なると述べている・・とある!

そこは、興味津々・・・ググってみました・・・


Wikipediaでは・・・
当神社は、東麓の石原集落にある日光院(高野山真言宗)との関係が深い。
近世以前は但馬妙見と呼ばれ、妙見(北辰、北斗)信仰の霊地として日本三大妙見の一に数えられた。

「名草神社」の社号は明治の神仏分離以降のものである。

石原山日光院(近世以降は帝釈寺とも)の創建は飛鳥時代と伝える。
中世には妙見信仰の地として栄え、守護山名氏の庇護を受けていたが、天正5年(1577年)の豊臣秀吉の中国攻めの兵火で衰亡する。
寛永9年(1632年)、それまで山麓にあった石原山の本坊日光院を奥の院の地に移した。

これが現・名草神社の社地である。
明治の神仏分離の際には、日光院は山麓の支院・成就院の地に移された。
そして、山上の妙見社を、養父郡の式内社であるが詳細は不明であった名草神社の社殿としたものである・・・Wikipediaより引用

難しいことだが・・・それは日光院の備忘録で再度、記します!

見上げると・・えぇぇ!・・・左の石燈籠、笠部分から上が落ちているよ・・・
さらに・・登りきると、見えた拝殿・・・ええぇぇ・・仮養生しているではないですか・・・
奥に見える本殿も・・・
本殿・・・仮養生している・・屋根、落ちている、痛々しい姿です・・・
取り急ぎ、参拝を済ませ、賽銭箱の横に置いてあった、文化財ミニパンフ、そして、災害復旧工事に伴うお願いという説明書を熟読しました・・・・

災害は、平成二十四年四月、3mを超える大雪によって本殿、拝殿の屋根の一部が雪の重みで折れました。又、本殿や拝殿は二百五十年という歳月が経過しており、基礎が沈んで建物の土台が破損しています・・・と、あります
平成26年6月より平成30年春完成予定での災害復旧工事が計画されています・・・
総事業費約六億、そのうち、地元負担金三千万円・・・

自然災害は誰の責任ではありません・・・応援するのみです!

写真下:災害前の姿・・・観光ミニパンフから引用・・

本来の目的にて、社殿を拝見いたします・・・

最初に感じたこと・・やはり、この本殿、建物は神社建築形式ではないのでは?・・と!
・・・左右に花頭窓を設け、寺院本堂みたいに見えますが・・、私感です!・・・


写真左下:本殿前にたつ、案内板   写真右下:本殿横に外され、立てかけられた旧案内板
旧案内板での内容は・・・
桁行九間、梁間五間、正面三間・・(文字判読不可)・・屋根はこけら葺きで入母屋造り、正面千鳥破風、軒唐破風をつける。棟札によると、宝暦四年(1754年)の建築とある。平面は七区に分けた内々陣を中心に??に外陣と四周の庇で構成されている。
ここは、真言宗の神仏習合の社殿として、建???とくに重視すべきである
柱は身舎の部分は円柱、庇を大面取柱、向排を几帳面取方柱とし、組物は外廻りを出三斗、正面庇と外陣のさかいを出組、内部を二手先とするなどところによって意匠をおかえているのも興味深い・・・

新案内板は・・・彫刻は精巧で、向排の両側の柱には口をおさえた獅子と耳をおさえた獅子、その上には力童子など、多数の彫刻がある(写真下)
平面は内々陣、内陣、外陣の三区に分かれ、その周囲に庇がめぐるもので、江戸時代の神仏習合の神社建築として特筆される・・・


唐破風、向拝下・・

見事な龍です
向排下より社殿左側を覗きみる・・蟇股の彫り物の素晴らしい
天井も細かい格子天井となっていますね!
同じく、右側・・・
本殿、右側面・・旧説明板が・・・倒れたのか? 放置されている!

         花頭窓から覗いて、パチリです・・・なんと、狛犬がいてはりました!
          
向排、柱・・・

拝殿・・・
梁間二間、桁行五間の大きな建物です。
屋根は入母屋造で、こけら葺き、元禄二年(1689年)です
拝殿中央には3.1mの土間の通路になっており、本殿に向かう人が通る構造・・割拝殿です
正面から見ると石垣の上に龍拝殿で、石垣から前方に縁が張り出し、石垣の下から3.5mの柱で縁床を支える、懸造りです。絵馬はほとんど見えません・・・

拝殿、通路天井・・・格子天井、中央の蟇股はパンフによれば、中国神仙彫刻で、「巣父」・・滝の水流の前にいる老人と牛が描かれていると・・・
そして、天井が黒い・・・護摩堂だったとの説があります

社務所・・・
梁間七間、桁行十三間 入母屋造、鉄板葺
玄関、虹梁の上の彫り物も素晴らしい・・・
龍を狙っているのか、獅子?虎?が竹に両足をおき、構えている 両側には竹、葉の意匠が見られる・・・
社務所前から、拝殿、本殿をみる・・痛々しいです、拝殿前の燈籠も倒壊している・・
・・・復旧工事がされていないよなぁ・・
標高800mにある、社殿、拝殿・・・自然災害はやむなし・・だが、復旧費用も凄いです!
国、兵庫県、養父市が負担するでしょうが、・・復旧費用も凄いです!

但馬地方、養父市の素晴らしい、文化遺産です・・・史実は史実として、しっかり、守りましょう!
山、上がってきて、大正解でした・・・・
復旧工事完成が平成30年・・・さぁ、再び訪れることができるでしょうか?・・・

下山時、「P」近くの場所より、パチリです・・・いい眺望です!



参拝日:7月3日



・・・・これより本殿の彫り物、各部位の写真です・・・




龍の髭からして・・中井一統の作か?・・・私感!
しかし、中井一統と思われる表記がパンフにはあるが・・・?
口をおさえた獅子・・持送りの透かし彫りも素晴らしい・・
微笑んだ獅子・・・持送りも見事です
本殿、蟇股・・・中国神仙彫刻
手挟み、持送りといい、見事な彫物です
      花頭窓の部分を向排下より見る・・(この内部に上部、狛犬がいてはります)
           
















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