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2024年4月23日

おっちゃん二人して巡る、滋賀県野洲市、国宝・御上神社です

滋賀県野洲市、竜王にある国宝の神社を巡ります
昨年秋ごろのある日、TVで紹介されていたのを観て・・・ここ、行きたいと!

と、なれば、京都にいる友人を誘って、おっちゃん二人で、参拝しましょうかと!
友人は、神社の建造物に興味があるかどうかは定かではないが?
しかし、お誘いは快諾!

おっちゃん二人して巡ります、滋賀県野洲市、竜王の国宝神社、楽しみです
しかし、おっちゃん二人して行けば、いつものようにじっくり撮影できるでしょうか?
ちと、不安?


まずは、約2300年前から滋賀にある神社で近江富士と呼ばれる三上山の麓にある御上神社です
そして、鎌倉時代後期の本殿、室町時代康安五年(1365)建立の楼門があります
これは、これは、参拝する価値は十分すぎる神社です


参拝しましょう

社頭、「P」側から一枚

鳥居を正面からパチリです

やや曇りとはいえ、午前ですが、薄暗いです
なかなかの空間ですね


 御由緒
御上神社
御鎮座地: 滋賀県野洲市三上八三八一
御祭神: 天之御影神(天照大神の御孫)
由緒:
当神社の社記によると天之御影神は今から二千二百 余年前の孝霊天皇六年六月十八日三上山に御降臨に なったので神孫の御上祝等は三上山を神体山として 鎮祭申上げた。降って養老二年勅命によって現在の 地に社殿を造営して遷祀された。爾来朝野の崇敬あ つく清和天皇の御代に正一位、醍醐天皇の御代に明 神大社、次に圓融天皇の御代には勅願所と定められ 四海大平の祈願を行われた。武家政治になっても源 頼朝を始め各武将も尊崇深く神領を寄進奉った。明 治九年郷社に、大正二年県社に、大正十三年には官 幣中社に御列格遊ばされたが昭和二十一年二月宗教 法人となり神社本庁所属の別表社となった。

一、御神徳
御祭神天之御影神は御神徳高く霊験あらたかで忌火 神、金工鍛冶神、産業神、開運悪魔除けの神として 信仰され、当地方は昔から神体山三上山を中心に忌 火郷、悠紀郷、むかで退治の神話で有名で、山麓か らは二十四個の銅鐸が発掘され、五~六世紀の古墳 群が現存している。
一、文化財
御本殿(国宝)
拝殿、楼門、若宮社(各国指定重文)
三宮(県指定) 狛犬(重文) 角力人形(県指定)
ずいき祭(国指定重要無形文化財)
以上略記


室町時代康安五年(1365)建立の楼門 重要文化財

楼門・・・見上げて一枚

国指定重要文化財 楼門   明治三二年四月五日指定
三間一戸楼門、入母屋造、檜皮葺 楼門は二階建ての門だが、腰組で廻縁を支え屋根は一重であって、屋根が上下二重になっている二重門とは区別される。
この門は上層間斗束裏面に「かうあん五年きのとみのとし」の墨書があり、乙巳は康安五年(一三六五年)に当たり、各部の形式も当時のものとみられている。楼門としては最も普遍的な、三間一戸楼門で、全体は和様であるが、上層の頭貫に木鼻をつけたのは禅宗様細部の混用されている。組物は上下層共三手先だが、楼門の上層三手先組物に尾垂木が無いのは珍しい形式である。・・・御上神社の説明より引用

境内から見上げた姿


誇らしげに並ぶ、文化財の案内板・・・素晴らしい!


国指定重要文化財 拝殿

桁行三間、梁間三間、一重、入母屋造、檜皮葺

この拝殿は旧本殿の部材を再利用して建立されたものと云われている。本殿の柱間寸法と殆ど変らない規模で、隅柱上のみに舟肘木をもち、内部中央を棹縁天井に、その周囲を化粧屋根裏とし、の木は二軒繁垂木であり、入母屋の破風を小さく構えるなど本殿の様式とよく似ており、柱には旧柱間装置の仕口が残っている。様式等により鎌倉時代後期の建立と考えられる。面及び背面のそれぞれ中央間は内法長押を一面に張り、機能的に改造したことがわかる。・・・御上神社の説明より引用




本殿

本殿の左側に回り込み眺める・・・手前から本殿・拝殿・楼門の姿


本殿、向拝

国宝 御上神社本殿
桁行三間、梁間三間、一重、入母屋造、向拝一間、檜皮葺 
鎌倉時代
建立年代は明らかでないが、様式手法からみて鎌倉時代の建立と推定される。
入母屋造、漆喰壁および連子窓など仏堂的要素が融合した神社建築 で、簡素であるが優れた形をなしている。
中心部一間四方を母屋として正面に板扉を構え、その周囲に一間通り化粧屋根裏の庇を廻した構成であるが、側柱の間隔はすべて同じで、母屋の柱 間はその一間よりやや広い。
母屋、側廻りとも隅柱上に舟肘木をのせ、向拝の蟇股は内部彫刻を失っているが、柱上連三斗の組物と共に力強く、手挟みは珍しい形をしている。
反花を刻んだ縁束石が並んだところは壮観であり、その正面右端のものに建武四年(一三三七) の刻銘があり、縁廻りおよび向拝は、この時の改 造とみられている。
平成七年三月 滋賀県教育委員会


・残念なことに拝殿から本殿向拝までテントで通路が設けられており向拝に近づけない


国指定重要文化財 摂社若宮神社本殿
一間社流造、檜皮葺

流造本殿は神の座を設ける母屋に縁を廻らし、正面に木階をつけ屋根を全体に延ばして木階を覆うと共に礼拝の場を作ったもので、屋根は流麗な曲線に発達した。全国的に分布し、一間社流造は三間社流造に次いで遺構が多い形式。
この本殿の建立年代は明らかではないが、鎌倉時代後期のものとみられ、規模は中型で浜床を低く作る形式は古式に属している。母屋の円柱上には舟肘木をのせ、向拝は大面取の方柱で連三斗の組物をのせ、母屋柱との間に繋虹梁をかけている。向拝には内部彫刻の簡単な古式的な本蟇股を飾り、全体的に明快簡素な建築となっている。・・・御上神社の説明より引用
 

県指定有形文化財 御上神社 摂社三宮神社
一間社流造、檜皮葺

建立年代は室町時代。御上神社の摂社で「十禅師社」とも称した。構造形式は若宮神社と似ており、蟇股には牡丹の透彫が入っている。・・・御上神社の説明より引用


神輿庫

「自由に見学して下さい」と、ありますゆえ、入らせていただきます
新旧の神輿・・・素晴らしい


        狛犬



石工人 彦根 森安次郎

       友人が指す、境内・・・パチリです

三上山登山の皆様へ
ご神体の三上山 標高432m「近江富士」


男山・女山の二つの峰


神社、由緒には・・・
『古事記』開化天皇の段に「近つ淡海の御上祝がもちいつく天之御影神」と記されているときから、武家執政の世になっても、源頼朝を始め各武将も崇敬深く変わることなく、徳川幕府に至るまで、代々神領を寄進し、社殿の修営を行い尊崇が深かった・・・と、ある

あいにくの曇り空で、すっきりしない日でしたが、滋賀県野洲市の鎌倉時代の建造物が現存する御上神社を参拝できたこと、ほんとうによかったです
お見事でした

おっちゃん二人してめぐる、滋賀県野洲市、国宝の神社
次なる目的地は、大笹原神社です










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