兵庫県明石市明石公園の明石城・・・桜のシーズンやら、散策で、何度となく訪れています
今年、2019年、築城400年のイベントで、櫓が特別公開されています
明石城築城400周年記念事業の期間中(3月23日~11月30日)坤櫓または巽櫓のどちらかを毎日公開されています
月毎で公開櫓が異なりますが、6月は巽櫓・・・7月度は坤櫓です
しかし、平日は12:00~13:00までの一時間だけの公開です
土・日は、10:00~16:00です
謎めくあかし解きあかし ・・・其の一・・・
天守閣がない城。ふつうであれば、それは戦で敗れた城のことです。
しかし、ここ明石城には築城時からありません。
初代城主 小笠原忠真は、信長と家康の血を引く、のちに茶人として、小笠原家茶道古流を確立した多才な人物でした。
忠真のゆたかな発想は、争いのない平和な城を築こうとしたのかもしれませんね。
明石には、見つめるほどあかしたくなる多くのロマンが眠っています。
明石駅をおりたら、そこはかつての城下町。
さぁ、四〇〇年の時を経て、謎多きまちを、歩いてみませんか。
全国に12基しかない三重櫓のうちの二つ
二つの櫓は、当時は多門櫓で結ばれていましたが、築城から12年後の寛永八年(1631)に本丸と多門櫓が焼失、それ以降は土塀として修復されました
両櫓は昭和32年(1957)に国の重要文化財に指定されました
・・・坤櫓・・・
天守台
・・・本丸の西南に天守台の広さは約152坪がある
天守台から下みれば・・・明石トーカロ球場
・・・まもなく、夏の高校野球の兵庫大会が始まりますね・・・
・・・坤櫓・・・
桁行六間、梁間五間、高さ七間二尺九寸
入母屋根造で妻部は南北に向く
昭和57年の改修工事で他城から移築されたと分かった
上写真:屋根に装飾された珍しい「二重破風」
天守や櫓などの屋根の主な装飾には、「千鳥破風」と「唐破風」がありますが、明石城の櫓で見られる2つの破風を重ねた「二重破風」は全国的にも珍しいとされています
坤櫓から土塀、奥に巽櫓を望む
土塀の丸形が火縄銃用の「鉄砲狭間」・・・丸の中心にピント合わせています
四角形が弓矢用の「矢狭間」・・・手前にピント合わせています
待つこと40分・・・公開です
元和三年(1617年)信濃松本藩主より明石藩主となった小笠原忠真は、明石城の西方、明石川河口西岸にあった船上城に入城した。譜代大名たる小笠原氏10万石の居城として城郭を建設するよう、同年に第二代・将軍徳川秀忠より築城命令された
人丸山の地の利を利用し、三木城、高砂城、枝吉城、船上城の木材を使用し着工され、坤櫓は伏見城、巽櫓は船上城の遺材が使用されたと伝えられている。元和五年(1619年)正月から作事が始まり、元和六年(1620年)正月には小笠原忠真が船上城から移り住み、同年6月から城内の建物関係の工事が開始された。このとき天守は台石まで積まれたが、建てられなかった。
築城と並行して城下町の町割りも実施され、当時小笠原忠真の客分だった宮本武蔵が明石の町割りをおこなったと伝わる
公開されるのは、一階のみ
・・・柱や梁は松材が主体・・・
櫓は松材などの柱や梁により支えられており、釘など使用されていません。
「阪神・淡路大震災」による大きな揺れにも櫓自体が倒壊しなかったのは、明治34年(1901)の宮内庁による修理で、入り側柱筋に加えられた筋違の効果によるもので、柱や梁など江戸時代の木組みを守りました。
釿の荒削りの痕がよくわかります
巽櫓内から東を・・・長い石垣の奥に見えるのは、明石市立天文科学館
江戸時代にタイムスリップしたかのごとき、巽櫓内・・・なかなかです
桁行五間、梁間四間、高さ七間一寸
入母屋造で妻部は東西に向く
明石城の撮影ポイントとNHKの城番組で云っていましたね
・・・両櫓は大きさや向きが違う・・・
「坤櫓」のほうが「巽櫓」よりも若干大きくなっています。
これは明石城が造られた経緯が、明石より西の大名を監視し、威風を示すため、あえて西側に位置する櫓の方を大きくしたと言われています。
明石城では、天守が建てられなかったので、坤櫓が実施的に天守の役割を果たし、国内の小さな城の天守より大きな規模になっています。
この見上げる角度の姿も、いいすね
坤櫓から約380mの石垣が連なるのです・・・どこから眺めたら全貌は見えるかなぁ?
実は、姫路城より広い・・・
史跡 明石城跡 大手門
定番・・・マンフォール(電気)
・・・番外・・・
お昼時です・・・明石で、食するといえば、「明石焼き」そう、たこ焼きです
有名な、魚の棚(UONTANA)
よく食べにきました・・・明石焼き「いずも」・・・久しぶりです
一人前15個 @700円 出汁につけて食べます・・・たまご焼きです
久しぶりに食べましたが、蛸、大きいし、美味しいです・・・店、相変わらずの人気です!
何度も見てきた、明石城・・・築城400年という年に見る明石城もまた、格別ですね
三重櫓、土塀の前の木々はうまく剪定され、ホント、素敵な姿をみせています
7月は、坤櫓の公開も拝見しましょう・・・