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2019年6月2日

県指定重要有形文化財、黒野神社・・・ 兵庫県美方郡香美町村岡区村岡723-2

約三ヶ月前の平成31年3月12日に兵庫県指定重要有形文化財に指定された「黒野神社」
・・・楽しみです・・・







この神社は、平安時代創建と伝えられる延喜式内社で、村岡(旧称黒野村)の氏神様として崇敬を集め、七美の郷の総社志都美(上・下)神社を合祀して、伊津岐三柱大明神として仰がれて現在に至る。
江戸時代に、歴代村岡藩主山名氏より、一藩の祈願社として、殊に厚い崇敬を受け、藩主の四時社参や、ゆかりの品々の奉納の例が多い。
国指定重要文化財「絹本著色釈迦十六善神像」、貴徳面、山名藩奉納の馬具・行列道具・各種祈願絵馬などを所蔵している。
祭神は    天御中主命、天津彦火能邇邇芸命、木花咲耶姫命で、旧社格は県社。九月十九日が例祭日である・・・香美町









拝殿 

本殿



兵庫県指定重要有形文化財・・・指定年月日は平成31年3月12日

・・・桁行三間、梁間二間、入母屋造、千鳥破風付、軒唐破風付銅板・・・

本殿は、明和二年(1765)建立の規模の大きい三間社で、入母屋造の屋根を載せ、正面に千鳥破風と軒唐破風を付けています。
組物は二重に尾垂木を付けた三手先で、軒は扇垂木として、禅宗様が濃厚な建物です。
奥行三間の内、正面一間通りは吹き放ちとして、その後方の間口三間、奥行二間を建具と壁で閉じています。
黒野神社本殿は、小規模社殿の多い兵庫県山間部にあって、規模が大きいだけでなく、流造風の軸部構成と、それとは無関係に一連の形式で造られた軒の構成の特異な取り合わせに、類例の少ない独特の社殿ということができます。また江戸時代後期の豊かな装飾を備えています。
県北部の近世神社建築の変遷を知るだけでなく、県域を越えて近世後半の神社建築の変遷を知る上できわめて重要な建物です・・・香美町案内から

明和二年の社殿再建以後も、寛政四年(1793)、文政四年(1822)、嘉永三年(1851)と社殿の改修を重ね、大正四年に拝殿新築、昭和七年に本殿を銅板屋根替えを経たとある


江戸時代後期の豊かな装飾と・・・





兎の毛通し・・・何を彫ってあるのでしょうか?




木鼻・蟇股


木鼻・持送り

左脇障子

右脇障子


本殿前の狛犬







黒野神社 皇大神社
・・・一間社 入母屋造 鉄板葺・・・

神社本殿の北西に位置し、建立時期は本殿とほぼ同じ明和二(1765)年頃と考えられます。
本殿と比較して小規模であるが、均整のとれた美しい建物です。


境内社・・・愛宕神社

天満宮


      境内、右側の鳥居・・・「P」側です


非公開ですが、黒野神社が所蔵している「絹本著名釈迦十六善神像」は南北朝時代のものといわれ、国指定重要文化財に指定されています。
また、「貴徳面」は鎌倉時代のもので、町指定文化財に指定されています・・・と

禅宗様が濃厚な立派な本殿を拝見いたしました
彫物師の刻銘を探しましたが、見つからず・・・残念です

兵庫県北部にもまだまだ素晴らしい社殿がありそうですね




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